「電子制御は怖い」は本質じゃない。

雪が降る
本来は別のものを先に書き上げようと思っていたけれど、旬なので先にプリウスのリコールに関して書いておきたいと思う。

一部のユーザやらメディアやらから「やっぱり電子制御は怖い」と言う話が聞かれる。今回問題になったのはABSと言う、ブレーキを制御するシステムだ。確かに人の目には見えないものがクルマなんて巨体を制御するのだから、気持ちはわからないでもない。

しかし、電子制御であろうが機械であろうが根幹の「人が作っているもの」と言うのは変わらない。単に手段の違いに過ぎなくて、その時点で最も最適な手段を用いているだけであると考える。つまり、製品としての質を決めるのは作った人/組織・仕上げた人/組織であって、手段が問題ではないと言う考えだ。

手段に対して「怖い」と言う感情論で話をするよりも、「なぜそんな不具合があったのか」「そもそもそれが不具合なのか」を考えた方が今後の社会において、適切な対応を提供してくれるような気がしている。

今回の件でトヨタが揺らぐようなことは無いとは思う。しかし、感情論で突っ走った先にあるのはみんなの不幸、な気がしている。